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霧島アートな旅 2014 キャンペーン スペシャルイベント しょうぶ学園 PRESENTS 「White Magic」

trip A「Internal Truth」〜針と糸、内なる色へ〜、trip B「踊るサウンドマジック」〜音と共に空へ〜 という二つのテーマを通して、
期待や予想を超えて新しい空想空間を創りだす。無防備な素人集団「しょうぶ学園」による、メッセージイベント。

開催にあたって

変化する時代。この世の中にあるすべての存在と現象は、一瞬たりとも同じ状態にとどまることはなく、常に変化し続ける。
ただ単に、過去を回顧するのではなく、いかに過去と向かい合うかを考えながら、そこに吹く風によって混沌とした新しい変化が生まれるはずだ。
滅んだ過去の復元ではなく、どう循環再生するかが人間としての存続を左右するのだ。
しかし、現代の世の中は、ある意味不自然な滅びに向かって、まっしぐらに新しい問題を引き起こしている。
本来の自然な循環を断ち切ろうとしている戦争や原子力は、無情の美と風という、人々が感じたはずの大切なものを断ち切ろうとしている。
かすかで、はかない大切な音が聞こえないスピードと騒々しさ。肌と肌が触れる、声と声が交差できない距離感。
テクノロジーによる時代づくりが、人間の知覚よりも速く進み過ぎて、人間の五感がついていけない。
私たちは、世の中が「進化している」という、マジョリティーな錯覚で前に進むことを拒むために、
知的に障がいのある、熟した大人たちの力を借りて、「本当は退化している」健常の世界の不条理に、本当の回復を夢見ている。

「空」は見えないもの
「色」は見えるもの

「空」というのは、目に見えない常に変転してやまないエネルギーだから、そこから再び「色」が生じる。
そして、新しい芽という「色」を信じて、自分の心、感情の中に相手を解りたいという想いの種を蒔くことによって、
循環性あるいは持続性につながる感覚を取り戻すことができるのだろう。

「僕らは、いつも裸だよ。」

夢や希望を乗せて、土偶になる。それがしょうぶ学園のカタチとなって、人々と共鳴しながら飛んでいく。
土偶とは、自分自身へのホワイトマジック(おまじない)の象徴である。

しょうぶ学園(工房しょうぶ)

鹿児島市の近郊、吉野大地の豊かな環境に知的障がいを持つ人たちの施設「しょうぶ学園」があります。(1973年開設)
その中にある「工房しょうぶ」は、学園キャンパスに点在する工房郡—布、土、木、紙の工房で活動するものづくり集団です。
障害を持つ人たちの感性あふれる創作姿勢に魅せられ、工芸・芸術・音楽を中心に創造的な活動を行っています。
メンバーは、自分を表現するために大切にしている時間と空間、素材に寄り添い、そこで生まれる真っ直ぐな気持ちをカタチにし、
同じ工房でジョイントするスタッフは、彼らのカタチが持つ自由で力強いメッセージと、個性を映す彼らの「行為」を見守り、
その美しいフィルターのない彼らのものづくりから、自分のスタイルを持つことの楽しさと、その重要性を社会に発信しています。
特に、2000年頃より縫うことにこだわったアートワーク「nui project」や音パフォーマンスバンド「otto&orabu」は、
海外や全国各地で高く評価されています。
また、食の工房などの活動を通して地域との繋がりを深めています。「衣食住+コミュニケーション」をコンセプトに、
工芸・芸術・音楽等、新しい「SHOBU STYLE」として、障がい者施設という小さな単位から社会に枠を広げ、
「与えられる」側から「創り出す」側に立つことを目指しています。